











モンゴルのバヤン・ウルギーに住んでいるカザフ人の手工芸作家、K・アイナグルさんが作ったスルマックです。
防寒性に優れ、天幕型住居での生活には欠かせない敷物です。また春夏でもサラリとしていて、素肌に心地よい天然素材です。
サイズ:直径約30cm(手作りのため、多少誤差がございます)
素材:羊毛
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曲線的な文様は「カザフ文様」。遊牧文化を持つカザフ人にとって、家畜はとても大事なもの。ヒツジの角を表しているといわれます。
使われているのは羊毛フェルトです。
カザフ牧畜民は毎年7月下旬に川でヒツジを洗い、毛を刈り取り、その後8月上旬にフェルト作りを行います。
フェルト用の羊毛は、その年の春に産まれたばかりの仔ヒツジの毛か、夏前に一度毛刈りを行った成畜ヒツジの毛に限られます。これらの毛は柔らかく、良質なフェルトになります。
その毛をほぐして、ごみなどを取り除いてふわふわにし、何層にも毛を重ねて、お湯をかけて毛を固め、圧縮していきます。
大変な作業のため、近年では毛刈りまでは自分たちで行い、そのあとは工場でフェルトに加工してもらうという人も増えています。ですが、人の手で圧縮され作られたフェルトは、柔らかく、温かく、そして持ちが良い。これらは工場製のフェルトとの大きな違いです。
アイナさんが作るフェルトの敷物スルマックの表面には、そうして手作業で作られたフェルトを使用しています。ぜひ、お手に取ってその良さを感じていただきたいです。
全て「手縫い」で分厚いフェルトを縫い合わせています。飾り紐も紡錘機で撚り合わせて作っています。これだけ見事なスルマックを作ることができる人は、そうそういないとのこと。裏面を見ると正確なステッチ。美しいことこの上ない!
写真の最後の2枚はカザフ文化の研究者、廣田千恵子さんが撮影したアイナさんと、アイナさんの作ったスルマックが敷き詰められた天幕型住居です。壁飾りもアイナさんが刺繍したもの。
遊牧文化を感じながら、ぜひ愛用いただきたいスルマックです。
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こちらの丸版スルマックは、フェルトを染めていない、羊の毛、そのものの色です。少し、違う色の毛も混じっているのですが、手仕事の味わいとしてお楽しみいただければ幸いです。
*商品写真はできる限り実物の色に近づけるようしていますが、お使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。
<ご使用上の注意>
①100%ウール製品です。
お湯洗いは避けてください。
②定期的に掃除機やカーペットクリーナーなどで、ゴミとり・掃除をしてください。ほうきでもOKです。
③羊の脂特有のにおいは徐々に薄れていきますが、気になるときは天日干ししてください。できれば定期的に、風通しのいいところで干してください。
④汚れが気になるときは水拭きしてください。
⑤染料を使ったフェルトは最初は色落ちする可能性があるので、白色のお洋服などをお召しになっているときは下に敷いたりしないでください。
⑥使うときは、フローリング、屋外がお勧めです。
「畳の上」ではご使用にならないでください。
⑦使わずに収納されるときは、筒状に丸め、ムシューダなどの防虫剤といっしょにしまって下さい。
たたんで梱包してお送りします。
お受け取りいただいたら、出して広げてください。
ご入金確認後、5日以内に発送いたします。
*GW、年末年始、海外出張など、発送業務を休業する場合がございます。その場合はトップページに掲示いたします。ご不便をおかけしますが、何卒、ご了承くださいませ。